印画紙の種類

印画紙の種類は、一般的にバライタ紙とRCペーパーの2種類あります。

バライタ紙(Fiber-Based paper)

 表面にバライタ層が塗られた原紙を支持体とした写真用印画紙です。
 バライタ層は硫酸バリウムの白色微結晶とゼラチンの混合物で構成されており、白色反射面を与えるとともに、紙の繊維の目を埋めて緻密にしています。
 原紙は水分を吸収しますので、最終水洗は薬液除去のためにも充分に行う必要があります。水洗時間が長引くと、バライタ層に悪影響を及ぼしますので注意してください。
 水洗方式として流水方式と置換水洗方式とがありますが、効率の良い方法を選択して行ってください。

バライタ紙の構造(4K)

 

RCペーパー(RP・WP・PC...etc)

 パルプ層の両面をポリエチレン層で覆い、水分を通さなくし、片面に乳剤を塗布した印画紙です。
 支持体のパルプの吸水がないためにフィルムと同じように迅速処理ができます。
 支持体表裏からの吸水はないので、迅速処理に有効となります。水洗中に印画紙の角で、膜面に傷をつけてしまうことがありますので注意してください。

RCペーパーの構造(4K)

オリエンタル写真工業の資料より引用)

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