内モンゴル大草原の旅

 7/24〜30の7日間、中国の北京と内蒙古自治区の大草原の旅へ行った。
 1日目は北京に行くだけ。AIR CHINAのCA926で夕方には北京に着くはずが、着陸17分前に引き返し大連に着陸。北京の悪天候のためらしい。大連は機内で映画1本分以上も待ってようやく再出発。北京市内の新世紀飯店に着いたのが23時…疲れた。

 翌日は快晴。超暑い。そんな中一日北京市内観光。洋食+粥のバイキングの朝食の後、バスで故宮(紫禁城)へ。街は朝のラッシュ。大量の人、大量のチャリ、無秩序なクルマ…asiaだ。天安門広場で降り、天安門から中を縦断。でかいね。中国の歴史を感じた。そして2時間近く炎天下の中を歩く。そしてしつこい物売り。フウ。
 昼食は広東料理。個室で。どれもおいしく満腹。ここでこの店でしか買えないという「木魚石」の売り込みが(^_^;)。お茶や水を入れるとミネラル分が溶けだしておいしくなる魔法の石。急須約16000円。Aさんあまりに深く絡みすぎて後に引けなくなりお買いあげ(笑)

 午後は天壇〜景山公園、そしてお茶屋。景山公園の中の北側にあります。中国茶道の実演と試飲で美味しかった高級ウーロン茶・プーアール茶・ジャスミン茶を購入。520元でジャスミン茶もう一つおまけ。その後夕食まで時間があいたのでNさんたっての希望で足ツボマッサージへ。20歳前の汚れを知らないって感じの子(男客には女の子・女客には男の子が付く)がマッサージ。70分間、全員極楽気分(^_^;)。歩いたからね。
 その後夕食は四川フルコース。やっぱ個室。辛い。脂っこい。食いきれない量。坦々麺なんかラー油状態。でも美味しい。麻婆豆腐は出なかった。

 その後空港へ。内蒙古自治区の区都フフトト(呼和浩特)へ移動して日程終了。しかし…折り返しになる便がまだ出てなくて、また北京も大荒れの天気になり一時封鎖。チェックインしてるから待合室で待つこと3時間。ようやく2時間遅れで出発。フフホトのホテル昭君大酒店に着いたのは25時過ぎ…長い一日だった。


 3日目はそんな感じで予定変更。11時出発でフフトト市内で昼食を取ることに。フフトトのガイド、マントラさんが知ってると思われる地元のレストランでフルコース。やっぱ個室。なんかあまり高級じゃないんだけど、一番美味しかったかも。11人全員そう言ってた。みんな庶民派だから(笑)。ちなみにここのトイレはこの旅で唯一個室にドアがなかった。

 昼食の後、四子王旗の草原へ出発。山を越えて約3時間。峠道を運ちゃんクラクション鳴らして爆走。道がすごくいいの。東名よりいい舗装の道が草原を通ってる。15時半に到着したのは草原の中で一番でかくて設備がそろっている施設。据え付けの包(パオ)の他に煉瓦の壁・南面はガラス張りでシャワー完備の「ブルジョア包」まであるんだぜ。レストランもドーム型。…想像してたのと違う。
 僕らはノーマルパオ。4人で一つ。そんなに狭くないし…電気も来てる。

 着いてゆっくりする暇もなくモンゴル相撲観戦。30分押し。相撲というより柔道に近いね。対戦人数は4の倍数で、全員に連勝したら終了。30分見て切り上げて今度は乗馬。といってもただ乗ってるだけで、手綱は先導が持ってる。そして競馬観戦は少し離れたところを走っているのを見てるだけ。そして相撲はようやく終わった様子。これで18時。ここからバスで15分くらいのところにある蒙古族の家を訪問。民族衣装を着てみたり。

実は股間が痛い(12KB)学生っぽい(11KB)

 19時半頃戻って夕食は羊メインの中華。歓迎の印にきれいな民族衣装を着て歌いながら60度の酒を勧められる。これを一気に飲み干さないといけない。やったさ。顔真っ赤。喉ひりひり。そしてやっぱり満腹。
 この時期はちょうどナーダムという蒙古族の祭りで、夜はステージで歌や踊りの催しがあり、周囲の家や街からたくさんの人がやって来ていた。僕らは少し見た後、真っ暗な草原に行った。今夜は快晴。今まで見たことがないくらいの数の星が見え、見たこともないくらい大きな北斗七星やはっきりとした天の川が見えて、天然プラネタリウムショーを楽しんだ。

 ちなみに夜は10度以下になります。


 4日目は一日大草原。でも朝6時半に再び昨日の蒙古族一家の家へ。朝は寒い…。そこで、パオ作り。数10分で小さいパオが完成。そしてばらす(笑)。次にチーズ作り見学。ミルクを煮詰めていく感じなんだけど、竈の燃料は家畜の糞。できたチーズはお菓子みたいに甘かった。最後に牛の乳搾り…が、前日に何かあって気性が荒くなっているから見学のみ。
 戻って朝食は乳製品系多数と粥とモンゴル独特のミルクティー(ウーロン茶+ミルク+塩)。このミルクティーがだめだった。

 そして、食事以外終日フリータイム!。午前中はマウンテンバイクを1時間借りて草原を走った。かなり疲れた。というのも、草原は放牧地だから草がみんな短くて、ボコボコしてるのと思ったより起伏があって。さらにブレーキ利かなかったり変速機が壊れてたり。そして炎天下。すごく乾燥してるから汗はかかないんだけど日差しが超強くて。

僕らが泊まったパオ

 いつものようにフルコース(といっても街ほど豪華じゃない)の昼食の後、昼寝。暑くてやってられないのさ。草原従業員も昼寝。15時から草原アトラクション再開。オレらは、草原を散歩することにした。午前中チャリで近くまで行った池を目指した。大量のバッタが膝くらいの高さでホバリングする中、ゆったりと歩いていった。20分ほどで着き、池のほとりへ降りていくと、そこは湿地帯だった。周りよりも緑が濃かった。水がたまるように地面に溝が掘ってあり、その溝の水中にはたくさんのオタマジャクシのようなものがいた。昆虫の子供かな?この池のほとりに2頭の白馬が水を飲んだりしながら数時間も佇んでいた。

 少し休んだ後、丘のてっぺんに1頭佇む馬がいたので、行ってみることにした。10分くらい歩くと、柵が現れた。ここから先は別の一家の敷地らしい。そしてこの柵のすぐ後ろに遠くから見えていた馬が立っていた。僕らが近づいても全く気にしないから、すごくおとなしい馬だなと思ったけど、足下を見たら右後ろ以外の3本の足が結ばれていて、遠くへ行けないようにされていた。きっと羊の放牧に来た人が乗ってきたものなのだろう。少し寂しい気持ちになった。

地平線・・・(11KB)夕焼け(9KB)

 ここから広大な草原を見渡してみた。僕らのパオは、巨大なレストラン棟のおかげですぐ発見できた。遠くには放牧の群がいくつかあった。草原の起伏と遠くの山、雲が落ち着いた色の濃淡のある景色を見せてくれた。

 夜は特別料理の羊の焼肉、といっても羊の骨付きの固まりを焼いたもので11人分だからかなりでかい。80元。腹一杯。もちろん今日も歓迎の酒はあった。
 そしてナーダムは今日もあるぜ!。21時開始予定が1時間押し。その理由が「社長の友達待ち」でも誰も怒らない。蒙古人はおおらかなのね…


 5日目は朝飯を取ってからフフホトへ戻る。その前に全員やっていなかった蒙古弓をやる。普通の弓と変わらないと思うんだけど、矢尻の羽根が折れて無くなっていたり矢の長さも一つずつ違ったりで蒙古らしさ全開(笑)。10時前に出発して、3時間くらいかかるところを2時間で到着。運ちゃん頑張りすぎ。フフホトではレストランに直行。共産党関係のところらしい。個室じゃないけどいい感じ。料理も美味しく…フフホトの料理は庶民派集団にはホントよく合った。この辺からご飯に肉炒め等を載せる丼が流行出す。この後ホテルに行き、15時まで休憩。おれは爆睡。そして市内観光。金剛座舎利宝塔は道路やマンションの建築現場の中にあって、埃っぽかった。その後チベット仏教の寺院、席力図召に。ここは撮影禁止。やっぱ埃っぽい。フフホトのイメージは埃っぽい。そして食事の前にモンゴルの物産店へ連行(笑)馬頭琴あったけど4万近いしでかいから買わず。ここでは結局誰も買わず。

 夕飯は個室。豪華で口に合い、羊。みんな丼に走るからご飯がすぐ無くなってお代わり頼んだんだけど、後からどんどん料理が…やっぱ満腹。
 これでスケジュールは終わって暇だったから、ホテル内のボーリングへ。2ゲーム30元。日本と違うところがいくつもあったよ。まず、球がすでにレーンに10個くらいおいてあった。隣をよく見ると地元民はマイボール関係なしで、適当に球を取ってどんどん投げてた(笑)しかもフォーム関係なし。力勝負(笑)。そしてすごく油が塗ってあって、ピンが平行移動する(笑)ガーターでもその衝撃で倒れたり(笑)そんな調子だから最高記録が出た。146だけど。

 その後23時頃街に出てみた。ホテルの向かいが大きな広場になっていて、電球がピカピカしてて気になって。行ってみると電飾が付いたゴーカートが広場を人を塗って走り回り、ミニ遊園地や未来の身長体重が分かる機械やら射的があり、映画をやってたり地べたに座ってトランプしたりしていた。子供祭りみたいらしい。シンプルでなんだかノスタルジアを感じた。


 6日目。帰る前の日も朝は早い。アメリカンスタイルの簡単な朝食の後730に出発して空港へ。北京へ戻ります。
 10時半頃北京に付き、観光の仕上げ。七宝焼き工場見学・シルク工場見学・シルクファッションショー見学(笑)。その後ドライブインみたいなところで昼食。1階が土産物屋で2階が食堂。でもフルコース。しかし味噌汁がでてきた(笑)おばちゃん団体だと中華に飽きた頃で嬉しいんだろうな。周りを見渡すと日本や韓国の団体だらけ(笑)

 そして最後のスポット万里の長城へ。行ったのは最大の観光スポット八達嶺長城。ここには二つのコース、通称男坂と女坂があって、女坂は平均的なコース、男坂は最大60度の階段があるコース。当然ながら女坂の方が混雑してるけど、おれらは迷わず男坂。例の階段は奥にあるんだけど、そこまで行くのも大変。45度の坂とかあるんだぜ。下から見るとすぐそこなのに、45分かかった。もちろん、長城はここで終わりじゃないんだけどね。下を見ると…ロープウェーあるじゃん(笑)あー見なきゃよかった。帰りは楽だけど、例の階段はみんなビビッてた。下が見えないからね。俺は平気だったけど。

UFO羊肉(西部風味) 長城の後夕食までかなり開いたので、Dさんリクエストのスーパーに行った。土産を物色…日清焼きそばUFO発見!しかもチャイナバージョン!味が日本と全く違う9種類。チンジャオとか火鍋とか上海とかそんな感じなの。会社土産に8個購入。他にもカップヌードルも味が違うし、いろいろだった。土産で有名な天真甘栗チョコも土産屋や空港の半値。スーパーに行くべし!

 その後、最後の夕食は京劇鑑賞+北京ダック。日本人ターゲットの店で、食事も舞台もイマイチ。演技にキレがない。うーん


 帰国はCA925で朝9時20分発。ホテル7時半出発。結構あわただしく登場手続きして、搭乗口に行ったら、変更になってて。出国カウンターの混雑とあわせて結局10時出発。かなり揺れながら14時到着。
(写真は後でね)

(2001.7.24)

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